[真夜中の騒音]

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それから……10分後……
また同じ事が起きた。

その後…5分後…
まただ。
たまるの早いな…出し切れなかったか?

一分後だっただろうか、次はすぐだった。

もう、みんなに笑いは取れてなかった。
笑いどころか、嫌がらせかよ!?と思うぐらいだった。
だが……
それはもう休む暇なく、
ひっきりなしに階段を駆け上がり、ただ水を流して、駆け降りる…
もう、嫌がらせ以外の何物でもなかった。
明らかにおかしい…しかもこんな真夜中に…
いい加減みんなイライラしていた。

カンカンカンカン…ッッッッ!!
ジャーッッッッ!!!!
カンカンカンカン…ッッッッ!!
……………

窓の外から響くひたすら繰り返す音。
よほどのバカか狂った奴の仕業だと、みんな悪口を叩きだし…

「おい!!いい加減にしろ!!」
と声を上げたりもしたが、いっこうに止める気配はなかった。

「まったく…聞こえてないんだよ。俺が直接言ってやるよ!」
と、一人の友達が痺れを切らせて立ち上がり
窓の方へ向かい…窓を開けようと手をかけた時…

俺は重要な事実に気が付いた。

『おい待て!!階段そっちじゃねえよッッッッ!!
玄関側だッッッッ!!』

………カタンッ…………

俺が叫ぶと同時に…音はピタッと止まった…


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