[真夜中の騒音]

7年ほど前…俺が大学生一年の時の話し。

俺の部屋で大学で仲良くなった友達との初のオールをしていた。
2階建のボロアパートで、カンカン音が鳴る外階段に、
風呂もないしトイレは2階に一つしかない共同トイレだった。
その一階にある一室が俺の部屋。

時刻も深夜になり、酒も入ったみんなは、まったりしていた。
俺は酒があまり飲めなかったので、ほぼシラフ。
ただ疲れで少しウトウトしていた。
会話は少なくなり、外の虫の声も鮮明に聞こえるぐらいの静寂が広がっていた。
もう、みんな寝そうだなぁ………
そんな時だった…

カンカンカンカン…ッッッッ!!
バタンッッッ!!!!!
ジャバーーーッッッッ!!!!
……………。
カンカンカンカン……ッッッッ!!

俺を含めたみんなが思わず吹き出した。
静寂を切り裂いたその音から、
よほど漏れそうだったのか階段を猛ダッシュで駆け上がり、
用を済ませ…猛ダッシュで駆け降りて行った…
そんな状況が手に取るように解ったからだ。

そのおかげで、みんな目が覚めたようだ。
話題は勿論そいつの事だった。
みな想像が膨らみ、どんどんそいつについての面白い妄想の話しをしだした。
それから30分ほどたった…
さすがに身体もピークだった。
もう、みんな寝そべって会話もまた少なくなり、再び静寂が広がった…

カンカンカンカン…ッッッッ!!
バタンッッッ!!!!!
ジャバーーーッッッッ!!!!
……………。
カンカンカンカン……ッッッッ!!

まただ!二回目があるとは思わず、
不意打ちを喰らったように、みんな笑い転げてしまった。

続く