[危ない橋を渡る]
前頁
「お前ら・・・何しとるんだ・・・。」
背後からそう声を掛けられたのでスゲー驚いて後ろを見ると、
タンクトップを着たおじさんと腰の曲がったお婆さんが居たんです。
こんな時間にこんな所で何を?
と不思議に思ったんですが
「こんな時間にこんな所で・・・何をしとるんだ・・・」
と言われたので、そらモットモだと思い肝試しをしている事等を説明していました。
ただ、説明を聞く気はあまり無いような様子で、怒った感じで俺等の後ろに目をやっているようでした。
すると橋からいつの間にか4人が帰ってきていて、後ろから言われたんです。
「お、お前ら誰と話しとるん・・・?」
後ろを振り返ると顔面蒼白の4人がこっちを見ていたので、
「誰ってこのおじさんとお婆さんが」
と言って後ろを振り返ると誰も居ません。
6人全員叫ぶように車に乗り込み、その場から離れました。
車を出す時に、俺は怖すぎたので俯いて耳を塞いでたんですが、
霊感があると言っていた女の子は、
車を出す時もずっと車内を睨みつけていたし、
「帰れーーー!帰れーーーーーーー!」
と叫んでいた声を聞いたそうです。
それ以来其処には行って無いです。と言うか行けません。
実物っぽいのを見たのはこの2回だけですね。
あまりの生々しさに本物の人かと思うほど実体化するものなのかと人の時は思いましたね。
しかも見ただけじゃなくて会話?もしたし。
しかもその人を体験したのが俺一人だけじゃなかった所も今思い出しても怖いですね。
以上です。
如何でした?