[K先輩]

俺が中学の二年の時の話
七月の終わりごろでちょうど夏休みだった
俺は友達の織田と中田の三人でウイニングイレブンをしていた
時間は夜の11時だった。
ゲームも一息ついたころ
織田:「暑くね?クーラーよえーし」
中田の部屋はクーラーが古いので暑かった
中田:「どこか涼しい所いくしかなくねー?」
俺:「原チャで三ケツしてどこかいこーぜ」
そして俺たちは外へ出て、中田の兄貴のスクーターを無断で借り、出かけた。
運転は俺、中田が一番後ろで真ん中に織田という形だった。
パトカーに見つからないようにライトを消して、裏通りばかり通って小学校についた。
この小学校は俺たちが通っていた小学校
スクーターを止め、俺たちは落ちていたサッカーボールで遊んでいた。
中田:「つーかあちぃのにサッカーしててどうすんだよ笑」
織田:「確かに 笑」
俺はその瞬間思い出してしまった
俺:「そういえば小五の時、K先輩ってこの学校で自殺したよな」
織田:「お前こえーこというなよ!思い出しちったじゃん」
中田:「可哀想だったよな、あの先輩」

K先輩は小学校の一個上の先輩だった。
K先輩はサッカーがとても上手く、ゲームも上手かったので俺たちの憧れだった
しかし、妹の死をきっかけに拒食症になってしまい、ガリガリになっていった。
そしてこの小学校の体育館の屋根にのぼり、飛び降り自殺をしてしまった
遺書には[おかあさん、ご飯がたべられなくてごめんね]と書いてあったらしい。
これはめざましテレビでニュースもやっていた。
織田:「やべー怖い」
中田「プール侵入して遊ぼうぜ」
俺「いいね、行こうぜ」
そして俺たちは小学校のプールに侵入して遊んでいた。
俺と織田はプールの隅っこで水を掛け合っていた。
中田は一人で[死体ごっこ]をしていた
※死体ごっことはプールにプカーと浮かんで動かない事
俺と織田は中田の[死体ごっこ]をみて笑っていた。
するといきなり
「ガシャーン ペタペタペタ」と、音がした
誰かがプールの門を開けて走ってくる音だった。
織田:「やべ、この学校の先公じゃね?」
俺:「だりー。警察めんどくせー」
などといっていたが中田はまだ[死体ごっこ]をしていて
その走ってくる人に気が付いていなかった。
「バシャーン」その走ってきた人はプールに飛び込み、
[死体ごっこ]をしている中田のそばまで泳いでいった。
俺と織田はプールから出て、プールサイドにいた。
するとその走ってきた人はいきなりプールから上がり、ボイラー室に入っていった
ボイラー室は小屋みたいになっていて、赤いランプが付いているのがドア越しに見えていた
俺はまだ[死体ごっこ]をしている中田の方へいき、
俺:「中田!はやくこっちこい!」
中田:「ん?なにがあったん?」
なにがあったか知らないようだった。

続く