[足跡]

三年くらい前に体験した事を書き込みます。
歴史の好きな友人を乗せて京都周辺を車でドライブしてました。
ドライブは特に目的地もなく、深夜の京都を適当に走ってただけでしたが、
淀とか長岡京とか通りかかるだけで、友人はマニアックな解説を
いっぱいしてくれました。
「ガラシャ通りってのはな、昔細川ガラシャが(略)」 「へー、○やんはマニアやのう」

こんな感じで暫く走ってたんですが、街中を走るのも飽きたので、
気分転換に嵐山(猿の出る有名な観光地です)周辺を走ることにしました。
ガソリンスタンドでガソリンを補給し、再度レッツゴー。
嵐山を適当に走っていても、友人の歴史トークは収まらず、
僕もそれに聞き入っていました。
その内、どんどん車は人通りの無い林道へ入っていきました。(山というより林道かな)

林道を走っていると、嵐山は街頭が多かったのに、街頭が
どんどん少なくなってきました。
さすがに、こういう所に歴史ネタはなかったようで、
友人のトークも少なくなってきて、車内は外と同じくドンヨリした
雰囲気になってきました。

しばらく進むと、目の前にトンネルがあり、赤信号だったので停車しました。
車一台しか通れない幅の狭いトンネルで、そのため信号は対向車線と交互に変わるものでした。

僕「なんか見た事のあるトンネルやなー」

停車中よく見てみるとトンネルのすぐ傍には、ズラーっと無数の地蔵が並んでいました。
僕はそれを見て、これは有名な清○トンネルだと一発でわかりました。
実は僕、心霊スポットというものが好きでして、インターネットで調べて能勢の首切り場や
廃墟病院などいろいろ行きました。
しかし清○トンネルはまだ行った事がありませんでした。

僕「まさか、清○トンネルってこんな所にあったんや。もっと山の中やと思ってたわ」
○やん「え?なんの事?」
僕「いや、ここ有名な心霊スポットやねん。ボンネットに人が落ちてくるとかあんねんて」
○やん「え!?まさか狙って来たんちゃうやろな?」
僕「ちゃうわ!ほんまに偶然やって。。で、どうする?引き返す?」

僕は友人が心霊とかそういう類が嫌いかもと思い、引き返す事を提案しました。

○やん「どうしよっか、行くか?」
僕「ほんまにええのん?」

そういうやりとりをしてる間に、後ろから車が来たので引き返す事ができなくなり、
トンネルを走る事になりました。

続く