[モルモット]

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そこで、Aは目を覚ましました。気づくとタクシーの中でした。
「なんだ、夢か・・。そりゃそうだよな。それにしても、妙にリアルな夢だった・・。」
すると、タクシーの運転手が
「お客さん、どうしました?」
と聞いてきました。Aは
「いや、今夢を見たんだよ。その夢が奇妙な夢でなあ。モルモットに俺の足を・・・」
そう言ったところで、男がなんとなく足に触れてみると・・・
無い!Aの足がありません!Aの手のひらには血がベットリとついています。
「ぎ、ぎゃああ〜!!!無い!俺の足が無い!」
そう騒ぐAに、運転手が
「お客さん、その足を切断したモルモットってのは、こんな顔じゃなかったですかね・・?」
と言いながら、Aの方を振り向きました!すると、その顔は正にあのモルモットでした!
「お、おまえは!うわああ〜!!降ろせ、降ろしてくれぇ〜!!」
そう叫ぶAに、モルモットは不気味な笑いを浮かべながらこう言いました。
「お客さん、行き先は病院でしたよね・・?」


叫び続けるAを乗せ、タクシーは病院の方へと向かって行きました・・


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