そしてある夜、遂に俺をこんなにした奴が姿を現した。
寝てると急に体が痺れた。電流を通されたかのようなビリビリ感。
コレが金縛りか・・・
金縛り初体験だ!次に耳に変な雑音みたいなのが聞こえる。
よく聞いてみると、女のうめき声とも言える。
そしてベッドの右から白い手が!そしてボサボサの髪が見えて女がベッドに
這い上がって来る!
俺は心の中で「来んじゃねー!誰か助けてクレー!!!!」
だが、女は「ウーー」と苦しそうにゆっくりと這い上がってくる・・・
俺の病室は後2人いるんだが、そいつらは俺の様子に気付かづ寝てて役立たずな糞野朗共だ。
女はとうとう俺の体の上にまで上って来やがった。俺は恐怖で失神寸前。
とどめと言わんばかりに女の顔を見てしまった。
目は濁ってて目ん玉が有るのか無いのか分からんで、頬が削れてて頬骨が見えて血だらけ。 女は俺の首に手を持って行き絞め殺そうとしてるみたいだ。
「もうダメだ。何で俺が・・・」と思った瞬間、女は怯えるような感じで
スゥ〜っと消えていった。
・・・夢だったのか?
さっきまでの恐怖が嘘みたいに落ち着いている。
何が起こったんだ、何であの女は帰っていったんだ?
首を絞めかけたのに・・・・ん?そう言えば首には看護婦から貰ったお守り下げてたんだった!
まさかあ〜・・・
次の朝、看護婦に夜起こった事を話した。
看護婦「・・・そうですか・・・でも無事で良かったです。」
俺「このお守りが守ってくれたのかな?コレってすごいんだな」
看護婦「このお守りは無くなった祖母から貰ったんです。祖母はすごい霊能力者だったらしいんです。」
・・・と
話は飛ぶが、夏休みが終わり9月の中旬に無事退院す事が出来た。
念のためお寺でお払いしてもらった。効くがどうかは微妙だが保険に・・・。
そして、あの体験は今ではいい思い出になってるな。
あの看護婦さんは今は俺の嫁さんになって幸せな生活を送ってます。彼女と一緒になったからだと思いますが、俺にも霊が良く見えるようになりました。時々霊体験しますが・・・
丁度10年前の話でした。また機会があれば別の体験談を話したいと思います
次の話
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