[ぼろぼろのお守り]

高校生の夏休みの時、バイクで事故って高校生活最後の夏休みを入院生活するハメに。
入院してから俺の担当?の看護婦さんの様子がどうも変、俺を変な目で見やがる。
ある日、俺は看護婦さんに話しかけた。「俺って変な顔ですか?」
看護婦「え?」
俺「看護婦さんいつも俺を変な目で見てるじゃないっすか。俺ってそんな珍しい顔してます?」
看護婦「そんな事ないですよ!そういうつもりで見てたんじゃないんです・・・」

そして看護婦さんは小声で言った
「冗談でなくマジな話なんですけど、あなたに女性の霊が付いてるんです・・・」
俺は笑って冗談でしょ!ってな顔してたんだが、看護婦はマジ顔で話続けた
「この怪我(右足骨折)は彼女の仕業です。しかし、この程度で済んで良かったと思います。
彼女はアナタを自分の世界に引っ張ろうとしてます。」

してます・・・・???
俺まだ狙われてるのかYO!


看護婦「弱気にならないで、強気でいてください。でないと負けてしまいます。」
そういい残し看護婦は去っていった。
俺は変な看護婦だなと思いそんな事は気にしないでおいた。

次の日、看護婦さんが「○○さん、事故起こした場所ってトンネル付近ですよね?」
当たってたが医者から聞いたのだろと思い「ハイ、そうですよ」とだけ答えた
看護婦「そこで憑かれたんでしょうね・・・ん〜ん、コレで対処出来るかどうかは・・・一応持っててください。」
そう言ってボロボロなお守りをくれた。
俺「看護婦さんって一体何なんですか?霊能者?」
看護婦「霊感結構あるんです。けれど、あなたを助けれるかは分かりません。」

この人は本物かただの不思議ちゃんか分からん、謎な人だなあ。
しかし、この話が本当だったら俺やばいじゃんと動揺しまくった。
その日の夕方、友達が見舞いに来てくれた。
コイツは俺が事故った時に一緒にバイクで走ってた奴。
俺は馬鹿にされるかも知れないが、看護婦の話をした。
するとダチは真顔になり
「俺、あの時見たかも知れないんだ。トンネルでお前の前走ってたんだけど、
ミラー見てお前見た時、お前の肩に顔みたいなのがさ。まあ、気のせいだと思ってたんだが
お前が転倒した時はマジあせったよ」

俺は霊なんて見た事ないし、信じようとは思ってなかったから
こういった時はどうしていいんだとノイローゼ気味に・・・
そして、入院してしばらくたって俺はゲッソリに痩せて体調を崩した。
食欲も全然なく体が重い。最初はゲームボーイやマンガ読んでトイレで抜いてた頃が懐かしい。
もう、そんな事もやる気なく1日中ボケーっとしながらベッドで横になったまま動く事も出来ない。

看護婦さんは様子を見に来てくれるんだが、彼女では対処出来ないようで
申し訳なさそうに接してくれる。


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