[遺書]
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この話を聞いた、そのロンパリのおじさんも、彼が夢にでてきたそうです。で「お前は必ず一週間後に死ぬ、俺が迎えにいってやる」と言ったそうです。

そのおじさんは知り合いに有名な霊能者がいて、相談しにいきました。すると、霊能者は彼の怨念はすごい力であり、もうすでに悪霊化していて、お祓いなどをしたところで効き目がない、と。
彼の地元に彼の御霊を鎮める慰霊碑を建て、みなでお参りをしない限り、どうしようもないと。言ったそうです。

直接的な解決方法はないけど、魔よけの呪文を教えてくれたそうです。その呪文とは「オンテニクルアムエイキリク」と唱えた後に「詛末叶宇」と言うそうです。すると彼の怨念を跳ね除ける効果があり、死はまぬがれるらしいです。

しかし、夢の中で彼が出てきた時に言わないと効果がないことと、「詛末叶宇」この呪文の意味を知っていないと効果がないと言うことです。その意味は自分で考えて理解しないといけないというそうです。人から教えてもらったりしても効き目がないと。

そう言ったロンパリの中年男性はこう続けました、私はその呪文の意味が分かったから、今こうして命は助かったのかもしれない、ただ、夢の中で彼にその呪文を唱えたら、かた目をつぶされる夢をみて・・・目に障害が残ってしまったけど・・・と。

この話を聞いて僕は全然信じませんでした。
一緒にヒッチハイクしていたSと一緒に「んな、話があるわけねーじゃん」とバカにしてました。
けど、僕はそれから毎晩彼の夢をみました。
「数日後にお前を迎えにいってやるからな!」とずっと彼はこう言うのです。
僕は寝るのが怖くて怖くて、「詛末叶宇」の意味を寝ずにずっと考えてました。
でこれじゃないかな?って答えがわかったんで、それを夢の中で彼に言いました、すると彼は「これで勘弁してやるよ」と、夢の中で僕の耳とっていきました。一ヵ月後僕の片耳は聞こえなくなりました。
医師は遺伝によるものじゃないかと言ってました。


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