[遺書]

僕が以前夏休みヒッチハイクをしているときの話です。
真夜中に岡山と兵庫の県境で立ち往生していた、僕とクラスメイトのS。時間は3時はんぐらいでした。
車通りも少ないし、朝までそこで夜を明かすしかないとSとあきらめかけていました。
すると一台の車が通りかかって、助かった!とSが大声で「おーい!」と車を停めました。
乗っていたのは、中年のスーツを着た男性でした。
出張の仕事帰りらしく、岡山まで帰る途中だからのしていってやると言ってくれました。
そのおっさん、目がろんぱってて(目がイってる)どこ見てるのかわからなかったけど、やさしいおじさんだと思って僕とSは車に乗りました。

で、そのおじさん、ドライブがてらに色んな所に連れて行ってくれたんは、いいんだけど。心霊スポットみたいなイワク着きの気色の悪い場所ばっかりに案内されて僕とSは困っていました。

で、そのおじさんが車の中で僕らにした話で「遺書」っていう怖い話があったのでここに書きます。

なんでも、最近(今年の五月くらい?)
そのおじさんの甥っ子の友人が学校のイジメを苦に睡眠薬で自殺したんだって。
で、彼が残した遺書がすごいものだって、今地元の警察で厳重に保管されているらしいんだけど、内容ってのが
「お父さんお母さんごめんなさい。もう、生きるのが嫌になりました。
毎日毎日学校でいじめられて・・・みんな俺に死んで欲しいみたい、みんなが俺を殺したがっている、
けど誰も俺を殺さない、俺は待ってるのに、口ばっかり俺をののしって、
殴ったり蹴ったりされたけど誰一人として俺を殺さない、
だから俺はみんなの期待にお答えして死んでやります。
俺は誰も許さない俺は誰も信じない。

カウンセラーのセラピーなんて聞き飽きた、奇麗事ばっかのアホな大人、あいつらはなにも分かってない。
友達面して相談に乗ってる振りをしていたK、外面ばっかで俺のことなんもわかっちゃいなかった。
それと担任のG本当は俺のことめんどくさがってたんだろ?顔にそう書いてあったよ
厄介者扱いしやがって、それと俺を殴ったD、T・・・」
などイジメの全容と恨みつらみの言葉が書かれてあり手紙の最後に
「俺の生涯にかかわった奴、俺が顔を覚えている奴、俺をいじめた奴、この遺書を見た奴、みんなこっちに引きずり込んでやる、呪い殺してやる」というふうなくくりであったと。

で、5日後にイジメの主犯格であった少年が自転車で釣りに行く最中にトラックに引かれて死亡しました。
彼は死ぬ前に「アイツがずっと夢にでてくるんだよ・・」といってたみたいです。
当時はみな呪いなんて信じていませんでした、「んなことありえない」とかみんな笑っていたんだけど、
その次にまたイジメの主犯格であった少年が学校に来なくなりました、なんでも不治の病と医者に診断されて入院したそうです。
彼のお見舞いに行った、彼の彼女でもありクラスメイトのAが言うには、見違えるほどゲッソリしていて、毎晩イジメたアイツが夢に出てくるといってました。
それで、彼の呪いはどんどん進行しているようです。

次ページ