[廃屋のキチガイイ婆]

今から13〜14年前、地元の山奥のあばら屋(猟師の物置みたいな場所)で
友人と私の身に起こった実際の話です。結構長くてヤヴァイ話になるので、
細部を思い出しながら少しずつカキコしていこうと思います。煽りが出たら
一時休止という事で…。

表題を付けるならば……「廃屋の気狂い婆」

1/?
当時リアル消防だった私達は、学校の裏手が一面の山でしたので
廃屋と化した誰も近づかないような物置小屋、東屋を見つけてきては
「秘密基地」と勝手に決めて自分達の遊び場として使用していました。
私達の遊びのグループはみんなが既存の「基地」の場所を把握しており、
共通の集合場所のような感じで仲良く溜まっていた記憶があります。
幸いにもホームレスのような不審者や大人たちが近づくような場所では
無かったので、占拠していても誰にも咎められる事はありませんでした。
最後の基地を見つけるまでは。

「廃屋の気狂い婆」2/?
その日、ヨウちゃんとイトウが新しい基地を見つけたと言うので私(ハマ)、
ゴリポン、モリケンの3人は、放課後彼らに案内され直で行ってみました。
そこはまさに「あばら屋」という名に相応しいぼろぼろの小屋で、トタンに
汚いサビが浮き出て、触るのも何かイヤな感じのするオンボロ小屋でした。
「昨日ヨウちゃんと虫取りに来てる時見つけた。鍵あったけど簡単に壊れた」
と、イトウが入り口の薄いドアをリズミカルに蹴りながら言いました。
早速私達3人も中に入ってみると、カビ臭いムッとした匂いと、何か油の様な
匂いが鼻をつきました。「くせーしきたねーよ。ココ、まじ基地にすんの?」
と、モリケンが嫌そうな顔をして外へ出て行きました。中には変色して新聞紙
の切れ端や、木屑、ヘドロの固まったような物が床にこびりついてて、モリケン
でなくともその場に留まりたいと思うような場所ではありませんでした。

「とりあえず何かお宝ないか探してみようぜー!」ムードメーカーのゴリポンの
提案であばら屋でのお宝探索ゴッコが始まりました。小一時間もしないうちに、
「ねぇねぇ!ちょっと来てみー、コレコレ」とゴリポンが何かを持ってきました。
それは人の「歯」でした。

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