[運転手が助手席に・・・]

じゃあ場繋ぎに一つ、昨日の話を。

昼ごろ学校に行く時、信号待ちをしていると対向車線に小型トラックがいた。
運ちゃんは助手席に向かって話し掛けていた。
とても楽しそうに。笑いを交えながら。親友や彼女とでも話すように。

…誰もいねーのに。

しばらく凝視してしまい、後続にクラクションを鳴らされるまで動けなかった。
漏れには見えない何かが乗っていたにしても、単に公道をデムパが走っていたんだとしても、
目の前に起こっている光景を脳が処理しきれず、シャレにならない怖さだった。

次の話

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