[14日目]

ちょと前にテレ東(?)で芸人が話していた話です。外出だったらすまん。

これはある若手芸人の話です。その芸人は上京したばかりでアパートを探していたんですが
彼はとても汗っかきだったので風呂付の物件をさがしていました。
しかしまだまだ売れていない貧乏芸人。なかなか良い物件は見つかりません。
半ばあきらめかけていた頃、とある不動産屋で
「都内で風呂付の二階建て一軒家が三万五千!!」
という破格の物件を見つけました。大抵そういった物件はいわく付きである事が多いのですが、
彼はそういった霊なんかをまったく信じない人だったので
すぐに契約し、そこに住み始めました。その日の夜・・・

さげ忘れた…OTL スマソ。
〜続き〜
深夜四時四十四分。彼はなぜか目が覚めてしまいました。
そして不思議な音が聞こえてきました。
ギシッ…と何処からか一回鳴った後
「ウぁ…」
といううめき声…。彼は不気味に思いつつも特に気にも留めずに
寝てしまいました。そして二日目の夜
再び深夜四時四十四分。彼はまた目が覚めてしまい、
また不思議な音が聞こえてきました。
ギシッ…ギシッ…と何処からかニ回鳴った後
「ウぁ…」
といううめき声…。

その日から彼は毎晩深夜四時四十四分になると必ず目が覚めてしまい、
あの妙な音を聞くようになりました。しかもあのギシッ…という音は
日に日に一回ずつ多くなるのです。
知ってましたか(汗
書いちゃったんで一応全部投下しときますね。

〜続き〜
十ニ日目の深夜四時四十四分。やはりあの音。
ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…ギシッ…
「ウぁ…」
彼はその音が階段の方から聞こえてくることに気がつきました。
そして翌朝。彼は起きてすぐに階段を調べてみました。
気味悪い事にその階段は十三階段…。
「待てよ…。」彼は気づきました。
日に日に一回ずつ多くなるあのきしむような音。
十三階段。
今日で十三日目。
……。霊を信じない彼もさすがに怖くなり、不動産屋に行き、この話をしました。
すると不動産屋は驚いた様子で話し始めました。
「実はこの物件。前に住んでた人はすみ始めて十四日目に亡くなられていたんですよ…。
 首を絞められた後も無いのに窒息死して…」
彼はますます怖くなりこの話を友達に話すと、友人は知り合いの霊媒師を
その日のうちに部屋に呼んできてくれました。
部屋に入ったとたん霊媒師は顔を歪めこの家にはたくさんの霊が居る事を感じ取り、
彼の部屋中一面にお札を貼ってくれました。これで安心した彼は友人に提案をしました。

「今夜は皆でこの部屋に居ようぜ」

彼も芸人の端くれ。なにか起こってもそれがネタになるんでは…と思ったのです。
彼の友人も賛成し、今夜は皆で酒盛りをして霊なんか追い出しちまおう!!
と盛り上がっていました。そしてその日の夜…。
芸人仲間数人を呼び彼は夜遅くまで騒いでいました。もうすぐ四時四十四分。
お札のおかげか、酒のせいか、皆すっかり霊の事も忘れてしまっていました。

四時四十四分。

……パン……
急に家中の明かりが消えてしまったのです。友人達は停電か?と思いましたが
時間に気づいて焦り始めました。
「おい!これってまさか!!!?」
その時!
「ウぁ…!ウぁ…!ウぁ…!ウぁ…!!!ウぁ…!!!!ウぁ…!!!!!?!ウぁ…ウぁ…ウぁ!!!?…ウぁ…ウぁ!…ウぁ…!!」
今度は家主である彼が十三回うめき始めたのです。
友人達はこれはマジでヤバイと気づき急いで明かりをつけました。
そこで見た彼の姿に友人達は絶句しました…

彼は上を向き白目を剥いて気絶していました。
そして大きく口を開けていたのですが…

彼の口の中にはビリビリに破かれた部屋中のお札が詰め込まれていたのです。

もしお札が無かったら彼はどうなっていたんでしょうか…?

次の話

Part106menu
top