[蓄膿の手術]
moriです。怪談話ではないけれど、怖かった話。
高校一年の冬。蓄膿症で入院し、手術をうけた。
蓄膿の手術というのは、頬骨の表面に付着した膿を削るもの。
今は知らないが、当時の手術法はノミとトンカチでガンガン削るものだった。
上くちびると歯茎の間にメスを入れて、ベロンのめくり、
その隙間からトンカチを入れ、ガンガン削る。
当然、頭部が動くから看護婦がしっかりを抑えている。
少し間違ったら、鼻の奥にある脳みそを破壊する危険があった。
その時は、部分麻酔だったので、手術中も意識があった。
手術の途中で天井あたりから声が聞こえた。
「息子さんのベンツが壊れたそうです」。
医院長らしき人が応える。
「今、手術中だ。後にしろ、後に」。
こんな手術スタッフに囲まれている状況が怖かった。
ちなみに精神的ショックで精神科に行く人もいると、後で知った。
次の話
Part106menu
top