[ストーカー転じて]前ページ
僕は営業停止は覚悟した。しかしMから検出されたのは、
合法の眠剤だけだった。眠剤だけではあそこまではならないはずだ。
Kが何か関係あるのかは分からなかった。
僕は帰って、いるか分からないKに話しかけた。
「今日Mが死んだよ。一応友達だったんだろう。あいつはちゃんと成仏するかな。」
と言い、風呂に入り眠ろうとした。 その時ベランダから
「カカカ」という老人のような低い笑い声が聞こえた。
その日、知らない男女がMの死体を食ってる夢を見た。
Kがいつもの下着姿で体育座りをして死んだような目をして眺めている。
そしていきなりこっちを振り向いた。1月に見たおぞましい模様の目をしていた。
口は不気味な形に歪んでいる。 最後に「こういう子は楽なのよねぇ」と言っていた.。
どう言う意味なんだろう。楽に殺せると言う事か。
3月からか、Kの原型が次第に変わっていってます。
4月から僕の前に現れる時は目玉がおぞましい模様な時が増えたし、
今となっては髪の毛が若干抜け落ちている事があります。
木曜の深夜、来ました。
Kはもうほとんど原型がないくらい気持ちの悪い姿になっていました。
あそこまで変体しているのははじめてでした。吐いてしまいました。
精神には自信があるつもりでしたが・・・
先ほど、小柄な男と会いました。
近づかないようにしていた最初に遭遇した場所に何度も足を運んだ。
男は壁際にふらふら立っていた。こっちに気づいているのかどうかは分からない。
もう男の顔は何度も見ている。間違いない。
実体はある。 相当な力だけどなんとかなるかもしれない。近づく。
「お前は誰なんだ。お前に覚えは無いぞ」うつろな顔に話しかける
「〜〜〜〜〜(聞こえなかった)だよ」 と言うや否や、
襲い掛かってきた。多少虚をつかれはしたが左足で制止し
右足で顎をはねあげる。人間冷静になると恐ろしい。
悲鳴を上げて男は転げまわる。
僕は男の首を掴み「お前人間か?」と訪ねた。
「ぎぃぃぃ ぎぃぃぃ」と言って暴れようとする。凄い力。浮かされそうだ。
たまりかねた僕は男の左肩を潰し力が抜けたところを
左腕を間接と逆方向にへし折った。
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