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 [そういう人]

  先週の平日、水曜(か木曜)の深夜、時間は1:00を過ぎていた
(レンタルビデオを返却ポストで返したので)場所は某大手チェーンが展開する
24時間スーパー。

 季節的にもそろそろ蒸し暑くなってきたので、俺はそこの格安ダイエットコーラ
350mm缶を箱買いしに行った。
 レモンライムとウーロン茶はあったけど、お目当てのダイエットコーラの箱がない。
仕方ないので店員に在庫の確認を頼もうと、レジに向かった。
 何故レジかというと、この店、深夜は店員が一人か二人程度しかいなくて、
基本的にレジに設置されている呼び鈴を押さないと店員が現れないから。

 レジには先客がいた。女の後ろ姿だった。買い物かごを持って、店員を待っている
ようだった。
 髪は黒、ボブカットが中途半端に伸びた感じのセミロングヘア、ベージュの
コート……レインコートかもしれない……を着ていた。
 女に呼び鈴を鳴らす動きが見られないので、俺は女の前に少し割り込む感じで
半身になって呼び鈴を鳴らした。そして、女の顔を横目でちらりと確認した。

 よく言えば細めの色白美人、悪く言えば血色不良、栄養失調気味の、瞳が
大きい20代〜30代前半の女。
 雨? 汗? とにかく水滴で顔が覆われていた。汗だとしたら明らかに体調に
異常がありそうな感じで。
 息づかいも聞こえた。肩で息をしていた、というか、震えていた。
 今思えば、「大丈夫ですか?」の一声でもかけるべきだったが、ろくでなしの
俺がまず思ったことは、風邪なんかうつされてはタマラン……という情けない
警戒心だった。
 俺は1,2歩下がって店員が現れるのを待った。

続く