[吊橋の二人]
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「ちょっと、散歩しようよ」
友達が、背の小さい子を誘います。
「じゃ、俺達も」
と2人はそれぞれ分かれて反対方向に歩き出しました。
どこの暗闇に連れ込もうかと思っていましたが、ふと後ろが気になり友達の方を見まし
た。2人仲良く歩いています。が、よく見ると、その女の子は裸足で歩いています。
「あれ?」
自分の連れの女の子の足下を見るとその子も裸足でした。はいているスカートは綺麗で
ない様に思えました。
「どうしたの。ふふふっ」
その子が薄笑いを浮かべて私に言います。
それを聞いて、ゾーとしました。
何か変だ。友達を呼びます。
「おい、ちょっと来い」
友達は振り返りましたがなかなか来ません。
「いいからすぐに来い」
その時、連れの女の子は私の腕に自分の腕を組みました。少し嫌な臭いがしました。
「ちょっとはなしてくれ」
腕を振り払い、友達を呼んで、
「この子達裸足だぜ。なんか変じゃない」
友達と2人で女の子達を見ました。女の子達は、こちらを見ながら含み笑いをしていま
す。
続く