[赤口さま]
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酔っていた事もあり私は
「やろうやろう!」
と承諾してしまいました。

それから一週間後の事です。
私の携帯にSから電話が入りました。
「おうKか?こないだ言ってた赤口さまやるからHの家にきてくれや」
すっかりそんな話など忘れていた私は正直めんどくさいのでいやでしたが
しぶしぶ行く事にしました。

軽く着替え車に乗り込みHの家に向かいました。
「いつのまにかHまで巻き込みやがって……。」
そんなことを考えながらHの家に着きました。

中に上がるとSとHが私を迎えました。
「おう、よくきてくれたな。これ3人じゃないとできんのよ。」
そういえばこの間もそんな事をいっていました。
「これやるには3人じゃないとできん、できんのよ。」
なぜ3人なのかはその後のSの説明で解りました。

まず赤口さまをやるには3人が等間隔で三角形になるように座ります。(正三角形ですね)
そして3人の前に一枚ずつ紙を置きます。紙には50音を書いておくのですが
今私達が使っている「あいうえお」ではなく「いろはにほへと」のほうで書きます。
そして裏面に自分の名前を書きます。(Sの前の紙ならS、Hの前の紙ならHです)
一人目は二人目の方を向き二人目は三人目の方を向きます。
3人目は三角形の中央を向きその中心に赤口さまへの供え物と同じく50音を書いた紙を置きます。
(ちなみに「供え物」はSがどこからか拾ってきた野良猫でした。遊びでも気味が悪いと思いました)

続く