[絵馬]
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次の日、昼前に起きて彼女に電話を入れてみた。
何回かかけたが、出ない。
しばらく待ってまたかけた。さらに待ってまたかけた。
全く電話にでない彼女が心配になって、バイクで彼女の家に行った。
彼女は実家暮らしで実家の番号は知らなかった。
彼女の家について、チャイムを押そうとしたその時、玄関がガチャリと開いて、彼女を背負ったお父さんが出てきた。
「☆っ!、、、!」
お父さんはオレを見て、
「☆の友達?今はちょっと、、体調が悪いんじゃ。病院につれて行くけー。」
背負われている彼女は意識があるのか、ないのかもよくわからなくて、口をぱくぱくさせてやっと呼吸をしているといった感じだった。
(これは電話をしないと、、、。)
すぐに携帯を取り出して、神社の番号に電話をかけた。
玄関から半ベソのお母さんが出てきて、お父さんにかけより、
「あなた、、救急車呼ぼう!」
「車の方が早い!」
なんて言い争いをしていた。それを聞いてオレはパニックになりかけてた。
『T神社です。』
「あの、○○と申します、神主さんを、、、Jさん(オッサン)を、、、!」
『は、はぁ、少々お待ちを』
保留音が2〜3秒流れすぐにオッサンが出た、
『もしもし、大丈夫か?』
「彼女が、、、☆が、、、、!!」
『落ち着け!すぐに来れるか!』
「はい、すぐに、、すぐに行くから、、、助けて下さい!」
『すぐに来い!車か?気をつけぇ。それと、これは携帯電話か?』
「そうです、、、」
『じゃあ切るな!このまま彼女の耳に押し当ててわしの声が聞こえるようにせぇ!』
「わ、わかりました。」
続く