[偶然]

 私の体験談です。かなり長文で読みずらいかと思いますが、興味のない人は
 スルーでお願いします。

 「偶然」
最初の事件は俺が中学卒業を控えた三月に起こった。今でも昨日の事のように覚
えてる。
三月四日、俺は友人と卒業旅行の計画を立てた。この時のメンバーは俺
を含め5人。ここでは友人A、B、C、Dにしとく。

皆いつも一緒に遊んでて、とても仲が良かった。…と言いたいが、AとCはそれほ
どでもって感じだった。

というのもAが中3の1学期、引越してきたその初日にCと取っ組み合いの喧嘩をしたからだ。理由はしょうもない事なのだが、Aを田舎者とCが馬鹿にしたかららしい。

AとCの間にわだかまりはあったが、皆、仲が良かった。

話を戻そう。
旅行計画を立てた俺らだが、金が無い事に気付く。
そこでAの提案で卒業キャンプはどうか?という事になった。
(以下会話)

俺「キャンプつたって寒くね?何処に行くよ?」
A「知らん(笑)山でいいやん。」
A「山行こうぜ!山楽しそうやん。BBQしようや!あ!俺、明日、誕生日やしケーキ頼むよ。」
C「あ!俺も丁度その二ヶ月後」
D「Cは何も関係ないやん(笑)。」
B「っつか金かかるけんケーキはイヤ(笑)」

という感じで金網、寝袋、食料、タバコを持って山の頂上でキャンプに決まった。

翌日、昼の3時から登り始めたのだが、荷物の多さと疲れから10分おきに一服
休憩を取ってたら、頂上に着く頃には辺りは真っ暗になっていた。
とりあえず、山頂にある小屋で一服しながら、飯準備班をジャンケンで決める。俺とAとCは飯準備、BとDはフリータイムだ。
俺らが火を起こす間BとDは暇だったらしく、街を一望できる絶好のスポットを
探しに行った。

まぁ火を起こしながら俺、A、Cはたわいもない話をしていた。その時、俺は何
の気無しにAとCが喧嘩した時の事を聞いてみた。
A「昔の話やん(笑)」
C「うん!っつかな俺ら実は幼稚園一緒で幼なじみやったんよ(笑)」
俺「何やそれ!?何でいきなり喧嘩したんよお前ら(笑)」
A「そら田舎者って言われたら、お前もやんけって思うっしょ(笑)」
C「ゴメンって(笑)」

そんな会話をしてたら、向こうの方で声がしてきた。
BとD「お〜いスゲー綺麗なスポット発見!こっち来てみ」
俺らは立ち上がり彼らの方へ向かって行こうとした。その時、小さなボッロボロ
の神社と鳥居を見つけた。暗かった為気付かなかったのだろう。少し気味が悪か
く怖かったのだが、ビビりと思われたくもなかったので俺はスルーした。

そんなこんなで
飯の準備も出来、皆集まり食事をした。
その後とりあえず、夜景みながら青春の一服!

時間も調度イイ感じに12時を回ってた。暇になった俺らは、寒いのもあって小
屋に戻る事に…(小屋といっても灯もないちょっと広いバス停小屋み
たいな感じ)
話すネタも尽きかけた頃、Dが怖い話しをしようと言い出した。正直、ふざけん
な!怖いのヤダ!ってな感じだが、好奇心もあってDから順に一人ずつ、話しをする事になった。
今思えばここからがおかしい事の始まりだった。

D、俺、C、Bが話し終えたが正直どれも似た話で皆ゲラゲラ笑ってた。
そして最後Aの番になった。
D「さぁラストはスゴイの期待しとるけん(笑)」
A「…」
俺「はやく〜」
A「…イヤや…」
B「何よそれ?話せや」
A「ん〜止めよう…」
D「は?何でもイイから」
A「…」
D「もうイイわ」

沈黙が流れた。
突然Aが
「分かった…言う」「そのかわり人に絶対言うなよ…絶対やけな!!」

Aは話し始めた。

これはAの伯父に起こった話らしい。Aが以前、に住んでいた所の話。
Aが以前住んでいた所は(仮に)T区。山を挟んで発展した地区が俺らの住む(仮)Y区だ。
T区は山の反対側という事でかなりの田舎。Y区からT区に行くには峠を越える必要があり、その近くには霊園池があった。
その霊園池は何度かテレビも来るほど、巷では有名な心霊スポットだ。
その霊園池の見える峠道のふもとの地区にAは住んおり、彼の伯父や叔母といった親族もその地区にすんでいたが、
Aは両親の離婚をきっかけに俺らの住むY区へ父と二人引越してきた。
(話はここから。)
続く

続く