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[隣の音]

大学3年生の時、ちょうど入社入学シーズン、今頃の時期だったと思う。

○田市○川、家賃4マソの普通のアパートの2階に住んでた。
友人たちと呑んで帰宅、翌日は休みだったので風呂に入るのも面倒で、そのまま
ベッドに倒れて寝た…。
それから何時間か?ドゴン!ボガン!乱暴にドアを蹴る音、壁を殴る音、突如としてやってきた
非日常の音に目を覚ました。
………、幸い音は俺の部屋じゃない。俺は、恐る恐る、物音一つ立てないように、押し入れの襖を開け
壁に耳をくっつけた。
隣の部屋?音の鳴る位置から複数の人間がいることが分かる。話声こそ聞こえないが、うめくような唸るような…、
ヴーーって低い息遣いが聞こえる。
その時だった、ドガン、と俺が聞き耳立てている壁を向こう側から殴りつけられた。
心臓が止まるかと思うほど驚く俺、息をする音すら殺して押し入れの中で固まっていた。
「神様、俺の部屋に来ませんように」
神様なんてこれっぽっちも信じていない俺が心底祈ったよ。

翌朝、隣の住人が数日前に引っ越していたことを知った。
引っ越してなかったら…、凄惨な惨劇が起こっていたかも?
10年以上たった今でも、あの夜のことはかなりのトラウマ。


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Part210
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