[未来会談]

化学の先生に聞いた話。
資源調達船”ドナルド・スミス号”が地球へ向け、帰還していた。
艦長のジョン一人を残しほかの船員は簡易冬眠装置で休んでいたが
大体2ヶ月ほどたった頃だろうか。
人工知能の”ケイト”の様子がおかしい。
誰かと交信しているのだ。近くにほかの船が居るのか。
しかしレーダーには何も反応はない。
そのうちケイトはおかしなことを言い始めた。
男を乗せるために航路を変更した、と。
地球に着くまでまだ数ヶ月かかる。故障か?まいった。
ジョン「冗談はやめて航路を元に戻せ」
ケイト「あなたの言うことは聞けません」
ジョン「おい!冗談はやめろ!お前は
ケイト「この艦は事故に巻き込まれました。あなたは死んでいます。他の船員も死んでいます。
    地球には戻れません。天使が呼んでいます。」
そしてそのまま消息不明になった。
地球への最後の交信は「こちらはケイト。天使の元へ。艦長ジョン・ウエストは了解しました」
とジョンの声で入ってたらしい。
偶然にもこの船の名前は
2204年に同じ場所で謎の失踪を遂げた宇宙冒険家と同じ名前だったという・・・・


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Part210
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