×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

[連絡帳]

ある廃校に小学生5・6人の霊が出るという噂が立った
事故に巻き込まれただの、殺人鬼に殺されただの
いろんな噂があったがどれが本当なのかはわからない
ただ、俺が見た霊でいうなら背格好からして
「戦争で死んだ小学生」ではなさそうだった

霊が出るというもんだから、俺ももれなくオカ板住人として
アホみたいにその廃校に向かったわけだ
霊感がない俺でも見えた霊だが、なぜか怖いとかそういう感情はなく
むしろ、近所の小学生と同じように見えた
給食ナプキンをランドセルからぶらさげ、手には古ぼけた青い本を持ってた
二十歳前後の人ならなじみがあるだろうけど「連絡帳」ってやつだ
霊は何をするでもなく、俺の前に勝手に現れて近所の小学生と同じく
戯れて遊びいつの間にか消えた

霊がいなくなった後もしばらく探索してると
供え物でもしているかのように連絡帳が落ちていた
パラパラっとめくると一番最後のページに
持ち物「色鉛筆」 と書かれたところで終わっていた。

あの霊たちが何を思って成仏せずにこの世にとどまってるのか分からなかったが
俺はなんとなく、色鉛筆を供養しようと思った

一旦、廃校を出て近所の文房具屋さんで色鉛筆を買った後
連絡帳のあった所に色鉛筆を置いて立ち去ろうとしたその時
またも霊どもが現れた
相変わらず、こちらを無視して仲間内ではしゃぎあってるが
その手には真新しい連絡帳が握られていた

俺は「あぁ、そういうことなんだな」と思った。


次の話

Part210
top