[しぬほど恥ずかしい墓参り]
私がまだ10代の頃。時期はお盆の真っ最中。
        
当時付き合っていた彼氏に、「墓参りに行くんだが一緒に行かないか?」
        
と誘われて 家まで彼のクルマで迎えに来てもらう事に。
        
当時の私は若さゆえ、墓参り等どうでもよく、
        
ただ彼氏と会いたいだけだった。 お互いに性欲のかたまりだったので、
        
私は彼のクルマに乗りこむなり 甘い声で 
「ねぇーん。走行中しゃぶっちゃってもいい〜?」と擦り寄ると
        
いつもはニヤニヤして応じてくれる彼が「馬鹿言ってんじゃねえよ!!」
        
と 私を跳ね除けた。少し驚いたが、照れ隠しかな?
        
と思いこんでいた私は更に 「昨日みたいなすごいの、してあげるから〜〜ん」
        
と言ったその瞬間 なにやら後部座席に気配を感じて振り返った瞬間、
        
私が見たものは・・・・・。 
彼のご両親が、ちょこんと座っていた…。 
しかもバレバレの、寝たふりをしてくれていた…。
        
お父さんはマブタがピクピクと動いており、お母様はイビキまで…。
        
あまりにも恥ずかしくてどうしようもなかった私は、何を思ったか
        
「…っていうストーリーの映画、今テレビで見てきたよ!
        
すごいと思わない!?」と 一生懸命その場を取り繕ったが、
        
その後帰宅するまで4人の会話は皆無だった。
        
恥ずかしさのあまり、墓場で死ぬかと思った。