[え!?]

小学校の頃、姉と姉の友達と俺の4人で遊んでいた。
とある池の前まで来た時、いつの間にか青白い痩せた男がそこに立っていた。
「あれ?」と声を出す間もなくこっちに来たかと思うと、
「友達になってください‥」と弱々しい声が聞こえた。
直感でヤバイと感じた俺らは一目散で家まで戻り、一息ついたその瞬間
窓からそいつの姿が見えた。
そいつは直立不動で表情も変えず、まっすぐにこっちを見ていた。

あの不自然に青白い顔と言いようのない不気味さは鮮明に覚えている。
死ぬ程ってまではいかないが、子供が恐怖を覚えるには十分な体験だった


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Part206
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