[加害者は誰か]

この後の本題とは無関係だけど、まとめサイト見ていて気になった、
時空のゆがみpart7「一瞬の眠り」について少し。
これを読んで驚いたんだが、自分も同じ経験をした事がある。

ただ、自分の場合は朝だった。
眩しさに眼が覚めて、時計を眺めると朝8時頃。
もう朝かと思いながらまばたきすると、目の前の時計は4時頃をさしていた。
周囲の色も、白い光の朝日が夕日に変わりつつあって、何事かと辺りを見回した。
その時は子供なりに「まばたきの一瞬にぐっすり眠ってしまったんだろう」なんて考えて、
うちの母親は比較的そういう話も聞いてくれたので、
飛び起きた自分は母のものとへ行き、さっそくその話をすると、
「一瞬で眠ったり、時間が飛ぶ事もあるかもしれないねぇ」と応じてくれた。

本題のもう一本。長文です。実話。

どうも自分の家系は、父母共にえらい因縁やら怨念を引き継いできたそうだ。
以下、寺の住職が自分や、あるいは親に話したもの。

まず母方の家系には稲荷信仰をやってた先祖が憑いていると言う。
ただ、少し長くなるが、それは悪い狐が憑いたとか、そういう話ではないらしい。
そもそも理解している人間が少ないが、と前置きされたのは、
「神」は万能でも無ければ、無限に力を持っている存在ではないんだという事だった。
お稲荷様に限らず、誰かがお祈りやお願いに訪れると、
神はその願いをなるべく叶えてやろうと考え、参拝者に力を貸してやる。
ところが、ここで『借りた力を返しに来ない者』が必ずいる。
願いが叶った、努力が実ったと、お稲荷様等の神様にお願いした事を忘れる。
その話を聞いて、その無礼な態度に怒って害を為すのか、と聞くとそうでも無い。

この段階では稲荷神は別に何をするでもなく、順番に力を貸してやるのだが、
そのうち、本人(本神?)の力が足りなくなってきてしまう。
こうなるともう、新しい願いを無視するか、
先に力を貸した人から、無理に返してもらうしかない。
つまるところ『借金の取立て』、今風に言えば『不良債権整理』だ。

稲荷信仰にどっぷり使っていたその先祖(商人)も最初は上手くいっていたが、
そのうち「取り立てられる」側に回り、何もかもがうまく行かなくなって、
身代を潰したと言う話だった。
まずそいつの借金と、感じている悔しさ、辛さが圧し掛かっていると言う。


今度は父方の家系。こっちはもっと深刻だ。

戦国時代だか何時代だかは解らないものの、私の先祖は位の高い武将…
…ではなく、そいつを討ち取ったようだ。ただし、それは戦場での事。
もちろん褒美も出ただろうし、功を挙げて名も立っただろう。

だが、討たれた武将の家はそれで完全に傾き、一族郎党が路頭に迷い、
最終的にどうにもならず、全員死んでしまった。これにまず、恨まれている。
ところが当の先祖自身すらも、その事によって出世したは良いが、
彼自身か、その子孫なのかは良く解らないが、父方の先祖もまた、
高い地位を与えられた事による責任から、心労でダメになって家を潰した。
毎日生きた心地がしなかった上、今でも辛い、助けてくれと泣きついてきていると言う。
辛い、辛いだけで子孫に八つ当たりしているのだ。

まだある。
他には、詳細は覚えていないが、その先祖は正義感が強く、
周囲の窮状を見て奮起し、世の為人の為に頑張っていたそうだが、
理想に実力が伴うかどうかは別の問題で、途中からどうにもならなくなっていった。
(先の討ち取られた武将一族の恨みとかが原因かも、等とも)
周囲の人間に失望されると自棄になり、俺はこんな頑張ってるのに何でだ、
あんなに頼ってちやほやしたくせに、何で掌を返すように冷たくなるんだ、
と嘆いた挙句、自殺。
そいつがまた、お前らも俺と一緒になっちまえ、と自分の子孫を呪っている。

続く