[ネコの日課]
じゃあ、自分も小話。 
自分は、マンションの7階に住んでる。 
ある日の深夜、寒気に目を覚ますと窓が10cm位開いていた。 
飼い猫が、変な声を出してベランダから身を乗り出して下を見ている。 
しぶしぶ、ベッドから起き出し猫に声をかけたが、まるで無視。 
寒さに弱い家猫の癖に… 
仕方無く、猫が何を見て興奮しているのか自分も下を覗く。すると、女の子が歩道を歩いてる… 
は?深夜なのに… 
その時、猫が異様に毛を逆立てシャーと威嚇の声を出した。猫の様子に驚き猫を見てから、直ぐに又下を見ると女の子が此方を見ている… 
次の瞬間、女の子が飛び上がると自分の顔の真下に女の子の顔が来た… 
顔は可愛らしい女の子なのに、目がかっと見開かれ薄ら笑いを浮かべている。 
恐怖に固まって動け無いでいると、女の子が語りかけて来た「アタシ車に跳ねられたの…この辺で、おじいちゃん犯人知らない?」物凄い憎しみのこもった表情、自分は恐怖の限界で意識を失った… 
次の日、目覚めるとベッドの中。 
足元では、猫が寝息を立てている。 
変な夢見たな、ベッドから出るといやに寒い… 
昨日閉めて、鍵までかけた窓が10cm開いている。 
その日から、昼間はベランダから下を覗くのが日課の猫が、決して窓には近づかなくなった… 
あれは、果たして夢だったのだろうか?終わり。