[猿夢エゴマ]

猿夢見ちまった。

ちょっと頭ん中整理してから書いてみるわ。

昨日は11時に寝た。
疲れていたからすぐに寝てしまったんだよ。

まるでRPGを始めるかのように夢が始まった。

気が着くと近所の無人駅なんだけどなんか違うんだよ。うまく説明できないけど、なにかが違うんだ。

で、目覚ましみたいな音がホームに響いた。
ジリリリリリってね。

アナウンスが聞こえて言うんだよ。
『まもなく電車が到着します。乗車するとあなたは怖い目に会いますよ〜』

すぐに電車はやってきた。
なんか昔の路面電車だったっぽい。
プシューッてドアが開いた。
俺はすでにもう怖かったんだけど、なぜか『乗らなくては』という義務感に圧迫されていた。

中はやはり昔の路面電車の様だった。
俺以外に5人乗っていた。

一人は典型的な喪女。
一人はサラリーマン風の男。
後は覚えていないが、たしかに5人いた。

アナウンス『まもなく発車しまーす。』

普通はゆっくりと閉まるドアが『ダンッ!!』と音を立てて素早く閉まった。

ガタン・・・ガタン・・・ガタン・・ガタン・ガタンガタンガタンガタンガタンガタン・・・・・
電車の椅子に座った瞬間、急に『しまった!これは猿夢だ!降りなきゃ!』
後の祭だ。すでに電車は走り始めていた。

走り始めて5分と経たないうちにアナウンスが入る。
「次は〜ヤキニク〜ヤキニク〜。」


1番後ろにいた人の席からベルトが飛び出し、その人は身動きがとれなくなっている。
そしてその席がリクライニングし、直後からジュウゥゥゥゥ!!という痛ましい音と耳がつんざけるような激しい叫び声が聞こえた
「え゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

羊の肉のような、独特の臭いが立ち込めた。
正気じゃない。

俺が座っていたのは後ろから三番目。
次は喪女のようだ。

しばらく経つとまたアナウンスが聞こえる。

「次は〜ペースト〜ペースト〜」

喪女は天井から回転しながら出てきた重プレス機に椅子ごとゆっくり潰されていった。

バギィ!バキバキバキバキバキ!・・・
骨まで粉みじんになる音に耐え切れず、思わず耳を塞いだ。

次は俺だ。


覚めようとする一心で窓に頭をぶつけたりしている内にとうとうアナウンスが入る

「次は〜エグマ〜エグマ〜」

エグマ?エグマってなんだ?ジョジョの「エニグマ」なら知っているが・・・

俺は席を立ち、運転席へ向かった。

そこで俺は腰がぬけた。
運転士は噂に聞いていた猿なんかじゃなく、案山子だったから。

その案山子が振り向いて俺に言うんだよ。「お客さん。望んで来たんじゃないんですかぁ?でも次来たら容赦しませんよぉ〜?」って。

「うわああああああああ」って叫んだら起きてた。
シーツ汗でビショビショ。ポカリがこんなにうまいのかと思った。

眠るのがトラウマになってしまった。
今夜どうしよう。


次の話

Part202
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