[重み]
怖くないかもしれんが聞いてくれ 
        
高校の友人の家に遊びに行った時の事。 
学校からその友人の家に行って9時くらいまで遊んで友人に別れを告げた。 
辺りは既に暗くなっていた。 
その友人の家は山の上の団地にあり、夜は人通りが少ない。 
自転車で山道を走っている途中、友人が言っていた不気味なお寺があった。 
そこは出るってことで有名らしい。 
そこに自転車で差し掛かった瞬間、体にずしりと重みが掛かった。 
「ヤバい」と思い坂を猛スピードで下り、下り終わると重みが消えていた。 
広い道に出た。 相変わらず人通りは無いが、対向車線からパトカーが来た。 
パトカーはメガホンを通してこう言った。 
        
        
        
        
        
「二人乗りは止めなさい」