[村人]

同じ腐女子(ルルーシュにキュンキュン)から聞いた話。最後。

高校の卒業旅行という題目で、仲の良い男女何人かのグループで中国に行った。
そのときの体験談。

仲間内にひとりバイリンガルな娘がいたことと費用の関係で、
パック旅行ではなく、なかば行き当たりばったりの計画で現地を巡った。
最初の数日は都心を見物していたが、やがてそれにも飽き、
車を借りて、万里の長城をメインに遠出をし始めたそうな。

その帰り道。
何処をどう間違えたのか、道に迷い、寂れた田舎町に辿り着いてしまった。
全員かなりテンパっていたが、時刻はまだ夕方。
バイリンガルさんが訛りの強い言葉に苦戦しながらもなんとか道を聞き出し、
無事、帰路につくことができたという。
しかし、彼女はその間じゅう、車内でずっと震えていた。

「何があったん?」問うと、
「そこの人たち、みんな腕が3つあったり、足が一本足りなかったり、頭がふたつあったり、
 とにかくメチャクチャの畸形に視えたんよ。流石にヒいた。あんなの初めて視た…」
とのこと。
今か昔か知らないけど、共食いでもしてたんじゃないの…と彼女は結んだが、
いくらなんでもそりゃないだろう、と笑うに留めておいた。

インパクトのあった話はこのくらいかなあ。
初書きなのでヘンだったらごめん。

俺としては、中学でカレシ作って卒業旅行で友達と海外いっちゃうようなリア充のこいつが、
土曜夜の文化放送をメールで実況してくるほど重度の腐女子であるという事実の方が、
若干、怖いのだけど。


次の話

Part197
top