[気配]

最初に言っておきますね、実話なのでパンチの効いたオチは無いのですが。。。

学生の頃の話です。

できたてのマンションに友達が引っ越したので遊びに行きました。
友達は、その当時ちょっと珍しかったブラックライトを持っていたので(大昔ですね)
部屋の電気を消して蛍光ペンで落書きをして遊びました。
3人しかいないはずなのに、急にもう一人いる気配がしました。
少し不安になったので電灯をつけようと思いましたが
電灯のスイッチの前に移動して立ちふさがった気がしました。

気のせいだと思い込もうとしたとたん、一緒に遊びに行った方の友人が
「さっきからもう一人いる感じしない?」っと言ってきました。
ぞーっとして黙っていたら更に
「そいつが場所移動するとわかるね。」っと言うので、聞かなきゃいいのに
「今スイッチの前にたってる?」っと聞いてしまいました。

同時に短い悲鳴を上げてゾゾゾッと震え上がった勢いで
二人で一緒に電灯をつけに走りました。
明るくなると気配も重い空気も一気に消えました。
家主に「怖くないの?」「いつも出るの?」っと問いつめると
引っ越してすぐは怖かったが居るだけなので「慣れた」そうだ。
どうも男性らしいっという話だった。

そこには二度と遊びに行かなかったが
後で聞いたら私たちが遊びに行った当時
まだ、ほとんど入居差がおらず
そのフロアは友人の部屋しかうまってなかったそうだ。
しばらくしたら他に気に入った入居者が出来たらしく、
めったに現れなくなったそうだ。

都内の某マンションでの話です。
おしまい。


次の話

Part195
top