[喪失]

今年の冬の出来事です。

大学からの帰りで、東横線乗って帰ってきた。
時間は10時過ぎで、まだまだ帰宅ラッシュが続いてたと思う。
目的の駅で自分含めたくさんの人が降りて流されるようにみんな改札へ。
PASMOでピっとやって改札を出て3歩くらい歩いた瞬間、
まわりの音がなくなってしーんとしたの。


大きい駅だし人もいっぱいいたしうるさかったのにしーんと。
体育館にひとりでいるような感覚になった。
そのときの目線は定期しまおうとバッグみてたから、
まわりの映像はわかんない。


あれ?って思って振り返ったら、
いっきに音がした。
いつもどおりにざわざわって。
ここまでで5秒くらいなんだけどすごい長くかんじた。

でも、いっきに音がしたせいか、耳がホワンホワンホワンって
エコー?がかってるかんじになって、うまく歩けない。
5歩くらい歩いたとこで突っ立ってしまってたわけだから
後ろからドンっておされたりした。

なので人気がない壁のところまでよろよろ歩いたんだけど、
何故かそのとき、あー暑いなぁ、夏だなぁ。。って思った。
思ったその瞬間何かおかしいってことに気づいた。

そしたら私って誰なの?名前は?年齢は?
というか、今何時なのか?
今季節はいつなのか?

これがわからなくなってしまった。
怖いっていうかわけわからなくて、呆然としてしまった。
どこに帰ればいいんだっけとか考えてた。

1分くらい呆然としてたら、また次の瞬間空気がとまった。
駅っていっても地下にあるから風がとおるんだけど、それもとまった。
え?なに?って思った瞬間に風が流れ始めた。

そしたら、ああ私って***っていう名前。
今1月終わりで冬だ。大学2年生だ。
テストうけに大学いった帰りだ。
って一気に情報が頭のなかに入ってきた。

一気に情報が入ってきてまたグワグワとしたけど、
しばらく壁によりかかって休憩して電車を乗りついで家に帰りました。

帰り道なんだか知らない電車にのるようで、どきどきしましたw

続く