[朗読]

まとめの「ラジオ」を読んでたら、似たような体験したのを思い出した。

高校生の時、今よりかなりオカルト好きだった。
俺は遅刻魔だったんだが、朝の電車に乗り遅れると決まって駅のコンビニで怖い話の本を立ち読みしていた。
ある日、実話系の本が入荷されてきた。読んでみたらかなり怖い。
俺は1週間くらい、それを読み耽った。
そしてある夜。寝ている時金縛りにあった。

金縛りくらいよくあったのだが、その日は違った。
金縛りになった直後、机の上のCDラジカセの電源が入り、ラジオ放送が流れ始めた。
スピーカーから聞こえるのは、俺が毎日読んでいた実話系怖い話の中の話だった。
暗い男の声で音読されていた。
俺はもがいて金縛りから抜け出し、CDラジカセの電源を切りに走った。
よく見たら、コードが入っていない。「?」と思うと同時に、謎のラジオもかき消えた。
それ以来、俺はそのテの本を読むのを止めた。


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Part195
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