[何で俺]

元々俺には霊感があって、誰かに見られてる気がするなって後ろを見たら自室に見知らぬ男が立っていたとか良くあるんだが
数日前に借家として貸してた家に戻ってきたんだがやばいのが住み着いて(?)たんだ
まぁ引っ越してすぐだから荷物はテレビとベッドと数日間着る服だけ出したんだ。
そしてテレビに熱中してるといつの間にか深夜1時に。明日の仕事に遅刻しないように急いで床についた。
そしてウトウトし始めた時急に足元(テレビの前)から何か聞こえてきた。
まぁ慣れてるわけではないがまたか・・・って感じで視線を音のするほうへ向けた

するとそこにはやはり霊らしき男の姿が。何かをブツブツと言っている
俺は「引越し初日からかよ・・・」と思いながら無理矢理自分を寝かせつけた
そして次の日にまた同じ男が現れた。しかも気のせいか若干こちらに近づいている。また次の日もそのまた次の日も現れた。しかも日を進めるごとにこちらに近づいている。
そしてある日ふとその男は現れなくなった。「ようやく消えてくれたか・・・」とまた視線を上に向けたそのときだ
なんとその男は俺の頭上に座ってた。天井を地にして座るように。そして男はずっと「何で俺なんだ・・・なんで俺なんだ・・・」とずっと呟いてる。もちろん視線は俺に向いている
さすがに俺はそこで全身から血の気が引き気絶するように寝てしまったようだ。
次の日目が覚めてすぐに母に説明する。すると母が知人の霊媒師を呼んでくれた。(母は相当霊感が強い)
霊媒師の話によるとこの霊は前の住人が田原坂(熊本にある有名な幽霊スポット)にいたずらで行って連れて来てしまったらしい。
そしてその霊媒師にお払いをしてもらい、ここ最近はリビングで寝ている。
あの部屋に戻ったらまたあの男はいるのだろうか・・・。


次の話

Part193menu
top