[騒々しい部屋]
前頁

あれ?有名ホテルだよな?ここって結構値段もして
久しぶりの旅行だから良い部屋取ろうって言って選んだんだよな?

なんで横の部屋の咳払いが聞こえるんだ?
と酔いが醒める。

俺飲みすぎたか。と少し自重し妻が上がった後に風呂へ。
風呂を出て妻と一緒に寝る為ベッドへ。
電気をリモコンから消す為に電気のリモコンを「ピッ」と電気に向かって押すと

「ガガ・・ガガ・・・・ガアアアアアアアアア」
といきなり雑音がベッドの足元から聞こえ出す。
何が起きたのか全くわからず、びくつきながら足元に向かう。
その瞬間ピッという音と共に電気が反応し消えた。

妻に「なんで消すのよ?」というと「私じゃないよ。リモコンもってないもん」
とビクつきながら答える。「点けて」と言った瞬間に再度


「ガ・・・・ガ・・・・・・・・・ダ・メ」

と雑音に紛れて音が鳴り始める。恐怖で飛び跳ねてしまう。
怖さからリモコンを何ども上の電気に向かい流すも反応しない。

直ぐに横の棚にある電話をとりフロントへ電話をかけて番号を言い来てもらうことに。
従業員が来るまでの間、電気と雑音はなりやまず。
チャイムがなり再度腰を抜かしそうになりながらもドアまで走り開けて
中の様子を説明。電気に関しては入り口に設置されてあるリモコンからすぐに着いた。

そこのときにベッドの足元側の下にあったものにびっくりした。
少し古い小型ラジオがそこにあり音を出してる。

従業員があっけにとられた顔で俺を見る。
俺も妻と従業員を交互にみる。
すこし恥ずかしくなり「こんな壊れてるの置いとかないでよ」と
従業員に言うと「え?」と言う。「いや、お客様がご使用されたのでは?」
と言うので「一切なにもしていない。」と言い、妻へ向き「使った?」と聞くも
首を横へ振る。従業員も相手にしてられないという感じでラジオを止めて失礼しました
と出て行こうとする。

その時に明らかにラジオから聞こえた音が未だに恐怖で二度と
あのホテルには泊まらないって決めた。

「ぜんぶとれた?」

意味はわからんが何か怖すぎて血の気が引いた。従業員も「え?」って向きなおしてたから
俺らが言ったと思ってるのかもしれんが、俺らも全く訳分からない。
従業員が出口を出る瞬間に

「ぜぇんぶとれた??」
と二度目に聞こえた時に必死に電源を探してた彼に言いたい。


電池が一個したに落ちてるから、音出るはずないのよ。そのラジオ。


次の話

Part191-2menu
top