[カメラには写る女]

前のバイト先での話
今日もいつものように夜勤のコンビニでバイトしていた。
深夜3時ぐらいだっただろうか、相方もあがって一人で黙々と作業をしていた。
この時間になるとさすがに客もいなくなり、ある程度やることもやったので事務所で休憩する事にした。
漫画を読んでいると店の方から音がした。お客さんが入って来たのであろう。めんどくさいと思いながら監視カメラを見ると、一人の女性の方が店の奥で立ち読みをしているようだ。
「どうせ立ち読みだけだろ」 と思いながら時々、カメラを見る感じだった。
少しして、自分はトイレに行きたくなった。

自分がバイトしていたコンビニは、トイレと本のコーナーが奥にあり、よくトイレ待ちの客が立ち読みしていた。
自分がトイレに行くとさっきまで立ち読みしていた女性の客がいなかった。
「もう帰ったのかな」
自分はトイレから戻り事務所でカメラを確認してみた。
確かにそこには女性の方が立っていた。
自分は怖くなり事務所から出られなくなった。そしてもう一度カメラを見てみると、いつの間にかレジの方に立っていた。自分は怖くて動けない。するとブザーがなった。それは本来、店員どうしがレジで困ったりした時に事務所に知らせる物だった。
もうパニックになり死を覚悟で事務所の扉を開けた。
すると顔中血だらけの女性が目の前に立っていた。







女性「あなたの命を下さい」


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