「刀剣と白蛇」
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母と神主さんは神棚の話を一通り終えると、世間話をすごいしてました。
天気はどうだとか、景気がどうだとか・・・・
なかなか話しかけるタイミングが出来なくてイライラしてると、
木箱が神主さんも気になったせいか、
「それは?」って聞いてきました。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!

「いやあ、これ家の家系に伝わる家宝らしいですけど。なにかご利益みたいな
ものないか見てもらおうと思って・・・」
まずはプラスのイメージから入って、呪いを見破れるかどうか試す!という
イヤらしい聞き方をしちゃいました。

「おお、これは!!」驚く神主さん。
「!!?」息を呑むオレ。
「いい刀だ!これは見事ですな!!!」
思いっきり力が抜けますた。
神主さんが言うには、ご利益うんぬんというより、ご先祖様を敬う心を大切に
する為にはこういうものがいいらしいです。
・・・・・なんだったんだ、オレ馬鹿みたい。
そう思ったら急に恥ずかしくなってきました。

「でもこの刀を貰ってすぐに(ちょっとウソついた)白ヘビが現れたんですよ!」
「ならご先祖様と繋がりのある白蛇(はくだ)様かもしれませんね。
 神棚に一緒に奉納したらどうでしょう。」
「そりゃいーーわねぇ!」と母。
もうスキにしてくれ。

そんなわけで神棚も完成。奉納式(って言うのか?)も終了。
いまも刀はしっかり神棚に奉ってあります。

俺一人でオカルトしてたって話です。
ほんとに鬱・・・・・・・・・

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