[刀剣と白蛇
]前ページ

ちょっとチラシを刃にあててみたところスゥって感じでスパスパ切れました。

「本物じゃん、いいの?」
「いいよ。親父(祖父)から代々受け継いでるものらしいけど
ウチは娘ばかりだから、お前らのどっちか(俺か兄)にやるのがいいだろう?」

意外でした、母方の家系は京都で侍をしていた話は聞いていましたが、
こんなワザモノがうちの家系につたわっていたなんて。保存状態がよかった
せいかサビもなくいい感じ。

恥ずかしい話で男ってやつはいくつになっても、こういうものが好きみたいです
、えらいはしゃいでしまいました。

「売るなよ。一応、家宝ってことになってんだからな。」
叔父の話に相槌をうちながらも刀を眺めていました。

その夜、ヘンな夢をみました。

なんか集合墓地のようなところで、木のお墓(札)お坊さんがお経をあげていました。
そこへ3人の男がやってきて、お坊さんを惨殺してしまうのです。
3人の手にはそれぞれ、鍬、鎌、ナタをもっていて鎌を持っているのが私でした。
お坊さんを叫び声ひとつ上げず、驚きの表情のまま殺されていきます。
私は他の二人が怖くて、さからえずに共に行動していました。

あまりに惨たらしい夢でしたので、夜中に目が覚めました、汗をぐっしょりかいて
いました。

続く