[バーニシャル]

伝染系の話で自分が体験した事を。
バーニシャル…という話なんだが
内容は気になった人だけ調べてくれ。

その話を聞いた、あるいは読んだ者の元に
一週間以内にソレがやってくるという風の
伝染系ではよく聞くような類のものである。

話を聞いてから一週間が経とうとしていた頃。
ざあざあと雨が降る夜で家族と一緒にテレビを見ていた。
この話を聞いたのは自分だけで家族はその事を一つも知らない。

自分も心の何処かでびくびくと怯えていたが
なるべく平静を装って過ごしていた。
もうすぐ終わる…今度も大丈夫。

実を言うと、前にもこの話を聞いた事があるのだ。
その時も布団にこもりながら怖がってはいたが、
結局一週間を過ぎても何も起こらなかった。
そういう事もあって、今回も何も起こらないだろう…と。

楽しそうにテレビを楽しんでいた。
外では激しく降り続く雨の音が聞こえる。

コン コン

私の真後ろで、ノックの音が聞こえた。
正確に言うと私が背中を預けている後ろの壁から音がした。
屋内と屋外は壁一枚で隔てられているだけで、
屋外からノックをしたならば屋内にそれは届く…

この激しい雨の中、一体誰が?

あの音と感触は、誰のものなのだろう。
ノックの直後、今起きた出来事に私のすべてが凍りついた。
と、雨の音が聞こえている…と。

コン コン

今度は反対側、母がいる方の壁からその音が聞こえた。

恐怖も何も無かった。
ただ、凍りついた、としか表現出来ない。
そして、何事も無かったかのように時が動き出す…

ふと、向かいに座る母が言った。
「あれ?今、何か音しなかった?」


連投&長くてすんません。
一度目の時はお祓い済みの本だったから
無事だったのかも知れません。
猫でスレチの話書いちゃってごめんなさい。


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