[真相は]

今から約10年前の夏にオレが高校生の時の話

友達K、E、と三人で下校中、コンビニに寄ったんよ
当時のオレは家が貧乏で小遣いなど貰ってなく、いつもKとEが
食べ終わったガリガリ君の棒を舐めさせてくれたり
ジュースの空き缶をすすらせてくれた
その時もKが食べ終わったフランクフルトの棒をくれてしゃぶしゃぶしてたんだが
ふとEの姿がない事に気付いた
Kが「たぶんトイレだろ 待ってようぜ」とありがちな事を言う
まぁ そうだろうと特に探しもせずコンビニ前で10分…20分…30分………遅っ!
遅すぎるっ 面倒くさいがコンビニのトイレを開けるとEが倒れていた(Kは予定があると言い、すでに帰宅した)
すぐに店員Aに救急車を呼んでもらう
とりあえず店員BとオレでEをトイレから引きずり出した
が、途中でトイレのドアの角にEのオデコをぶつけてしまいK出血
それと同時にKが目を覚ましたっ
E「いだぃっ…あれ?…いでぇええ…」
オレ「おいっ…あ、ごめん…どうしたんだよ?…血がっ出…おぃっ」
店員B「あすすすぃまわせんっ大丈夫ですっ大丈夫ですよっ」
E「……!うわああぁ」
もはや会話になってない…

いったん深呼吸をして再びEに何があったのか訪ねる
オレ「ずいぶん長いトイレだと思ったらE倒れてたんだよ 何かあったのか?」
E「…いてぇ……… あれっ? トイレに行ったのかオレ?」
オレ「いや トイレに行ったんだろ?トイレで倒れてたんだから」
店員B「いや、私、一時間ほどレジに居ましたが…このお客様がトイレに行かれる所…そういえば見ていませんよ」
E「…………」
店員A「Bさんレジお願いしま〜す」
店員B「あ、いや…お客様が怪我をされてしま…」
店員A「救急車呼んだじゃん!早くレジ!」
オレはちょっと店員Aの態度がムカついたがまあ向こうも仕事だから仕方ない
店員Bにレジに行ってあげてと伝え救急車を待つ事2分
ようやく救急車が到着 とりあえず病院まで一緒に乗ったがその後はEの家族が来たからオレは帰った

……数日が過ぎ頭に包帯を巻いたEが学校に来た
たいした事なかったみたいで良かったんだが非常におとなしくなった印象で話しかけにくい
しかし まだあの時何が起きたのか気になりすぎるので昼休みにKと一緒に独占インタビューしてみた
K「私が帰った後に起きた事件について聞きたいのですが…」
オレ「答えにくい質問かもしれませんが話して頂けないでしょうか?」
E「……………聞きたい?」
K&オレ「うんっ!」
E「ハッキリとは覚えてないんだけどね、オレはトイレに行ってないんだよ」
K「そうなの?○○(オレ)」
オレ「知らん」
E「コンビニでジュース選んでて…ジュースの棚の奥に誰かいたんだ」
K「店員だろ」
E「うん まあフツーそうなんだけど…」
K「フツーじゃないのか?」
E「何て言うか…一歩歩いて一歩下がってを繰り返してる人がいてね、オレから見たら横向きでさ つい見入っちゃったんだ」
K「アキレス腱伸ばしてんじゃね?」
E「いや ジュースで良く見えなかったけど足が無かったみたいで…」

K「おおお…まさかオバケと言うかwww」
E「足が無いし動きがキモいからやっぱオバケだろ? んで横向きだったのが顔だけオレの方を向いたのよ」
K「本当かょ?嘘くせ〜www」
オレ「少し黙れK」
K「うるさい貧乏人」

〜〜〜〜しばらくお待ちください〜〜〜〜

E「んでな 目があっちゃったのよ そいつと… 体が固まっちゃってさ 動けなかった」
E「そこから記憶無くてさ 次の記憶はトイレで激痛からなんだよ」
オレ「すまんな でも目が覚めたろwww」
E「…まあな… んでさ お前と一緒にコンビニの店員が助けてくれたたじゃん?」
オレ「あぁ…あの兄ちゃん(店員B)な」
E「あの人が…ジュースの棚の裏にいたやつだよ」
オレ「は?…」
E「オレも、は?…だよ」
K「は?…だな」

結局真相わからず… そのコンビニにはその後も行ったが店員Bは見ていない


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