[名残惜しいのか]

 祖父の葬儀の時の話です。
不思議なことがいろいろ起こりました。
祭壇の周囲に、雨漏りなどないにも関わらず、
気がつくと水滴があったりしました。
決定的なのは、通夜の際に、ドアが勝手に開いたことです。
ノブを回して開く、普通の洋ドアが独りでに開きました。
親戚のおばさんも一緒にそれを体験しまして、僕も、おばも
(あやしいな・・・)と思いました。僕は風の影響もあるかと
思い、開いたドアを閉める際に、きっちりとノブを回し、戻し、
鍵こそしませんでしたが、ノブを回さない限りは
ドアが開かぬようにして、ドアを閉じました。

15分もしないうちに、そのドアは再び、音もなく
冷たい風を伴って開きました。その瞬間に、おばと視線を合わせ、
「おじいちゃんが来てるんだね。」と話しました。

葬儀も終わり、納骨までの間にも不思議なことがありました。
祖父は生前、鳥が好きで、ずいぶん可愛がっていました。
そんな祖父が乗り移ったのか、それとも鳥が礼をしにきたのか、
祖父の娘たち(僕の母ですね)が、買い物から帰り、玄関を
開けたときに、スズメが一匹、家の中に迷い込みました。
祭壇の上のカーテンレールに止まったまま動かず。
追い払おうとしても、逃げようとしなかったそうです。
ドアや窓を全開にして、外に出そうとしたのですが、
スズメは入ってきたときと同じように、わざわざ
ドアをとおり、玄関からでていったそうです。

僕の母と、僕が通夜で一緒だったおば(母の妹)は
霊感が強く、電波ゆんゆんです。
機会があれば、その辺の話もしたいと思います。
ちなみに、僕自身はほとんど霊感はないと思っています。

長きにわたり、失礼いたしました。


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