[なんだったの?]

友人から聞いた話。

看護婦の仕事をしていた友人の祖母は、その日、
病院で夜勤の仕事だったそうな。
夜中、見回りを終えると、尿意が・・・。
女子のトイレはひとつしかなかったのだが、
そのトイレにたどり着くと、運悪く使用中だったらしい。
よくありそうな話だ。

使用中とはいえ、もう尿ももれそうだし、我慢ができない。

コンコンッ!「おしっこ漏れそうなんで空けてもらえませんか?」
個室からの返事はない・・・。
コンコンッ!?「あの、聞こえてますか?もう漏れそうなんです!」
それでも個室から返事はない。
ドンドンッ!勢い強く、ノックをし
「いい加減にしてもらえますか?!空けてって言ってるでしょ?!!」

・・・。一寸の間をおいて、静かに開く個室のドア。

ギ、、ギギィィィィイイイイーー・・・

開いたドア。その個室には、影のように黒い格好の
男性がヌボーっと立っていた。

 「いい加減にしなさいよ!!!」

トイレに響く怒声。祖母はキレて男に叫んだ。
その瞬間、

スーーーーーッっと消える影の存在・・。
 
 「フーッ。すっきりした。・・・・・あら?
 そういえば、さっきの人、なんだったのかしら・・?」


祖母、最強伝説のはじまりであった。


 実話です。霊を怖がる人に話してあげてください。


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