[人形]

それじゃあ・・・5日間連続で起きた話してみようかな

第1夜

12月25日
あの時、ボクは小学三年だった
その日は風がやたらと吹く夜だった
なにか。言い知れぬ不安を感じ中々寝つけなく
何回も起きたり横になったりの状態だった
そして、しばらくしたら
外から何人のもの女性の声が合わさった声が聞こえてきた
「タケオータケオータケオー」
突然、聞こえてきた謎めいた声にボクは震え上がった
なんせ自分の名前を呼んでいるんだから
ボクは恐ろしくなって布団を頭からかぶり耳をふさいだ状態で
眠りについた・・・

しばらく深い眠りについていたら
突然、ベッドのスプリングが跳ねだした
ボクはびっくりして飛び起き
さっきの声を思い出してしまった
スプリングの跳ねはしばらくすると止まった
声はもう聞こえない
安心して眠りにつこうにもつけるわけがない
しばらくうづくまるように寝ていると
玄関のドアが開く音がした
そして、ボクの部屋にくる様に
ギシッギシッギシッと音が近づいてくる
自分の部屋は二階だ
「お願いだから二階に来ないでっ」
と心の中で叫んでた
それを無視するかのように音は階段の方へと近づく
階段をドスッドスッと踏み鳴らす様にどんどん音は近づく
ガチャ・・・ドアが開く
ボクの部屋はそのドアの隣
そのドアもガチャっと開いた・・・
何か部屋が冷えこんだ感じになった
「タケオ・・・・」
近くで声が呟く
ボクは布団に包まって
震えていた
手が伸びて来た様だ
何故なら僕の顔にひんやりとした手が触れてきたから・・・
「うわぁぁぁぁぁぁ」
我慢できずに悲鳴を上げてしまった
親がびっくりした様にかけこんできた
ボクは泣いた、恐かったら
その夜は親と一緒の部屋で寝た
全てを夢だったと言う事にして・・・・

続く