[一人暮らし]

昔聞いた話。

その人(Aさん)が大学で上京して、初めて一人暮らしをした時の話。

一人暮らし一日目
特に何もなく終了

一人暮らし二日目
Aさんはある事に気がついたそうです・・・間取りがおかしいって。
本来廊下があって延長上正面に扉がある構造なはずなのに、無理にキッチンの横から出るように扉がついていたらしい。
「なんか不便だなぁ」とその時は思っていたそうです。

一人暮らし三日目
お昼にテレビをつけていて、ふと違う空気に気がつく。
その時Aさんはキッチンでなんか作ってて遠目で今にあるテレビをチラチラみてたそうです。
「なんかゆがんでる?のか・・・な?」とその時は一瞬思ったらしいです。でも気には止めなかったらしいです。

一人暮らし四日目
ちょっと出っ張っているその廊下の隅から異様に視線を感じる。
なぜかブラシが一本消える

一人暮らし五日目
つけていた日記を読み直したら、無意識に自分が廊下の出っ張りばっかり気にしてる文章を書いていると気がつく。

一人暮らし六日目
管理会社に電話して聞いてみる。「よくわからない」の一言で済まされる。でもなんかおかしい。
日記帳が消える。

一人暮らし七日目
友達が遊びに来る。入った瞬間「なんか気味悪いね」と言われる。
友達と色々話し合って隣の人とかに聞いてみようという事になる。
その話をしている最中携帯電話に何本も非通知で電話がかかってくる。

一人暮らし八日目
誰か居るのにはじめて気がつく。はっきりと人が見られている感覚。
盗撮か盗聴だと思って検知機を買って来たらしい。でも無反応。

一人暮らし九日目
盛り塩とかをしてみたらしい。それで安心して寝てしまう。何も起こらず

一人暮らし十日目
ある場所に盛ってた塩が激しく飛んでいる。
一瞬寝て自分で蹴飛ばしたのかと思ったらしいが、飛び方が内から外になってるいるのに気がつく。

一人暮らし十一日目
お昼に帰ってきて寝ていたら誰かの足音が聞こえる。
横の部屋かと思って無視していたら自分の横でピタっと止まる。その人曰く普通のおばさん。
ずーっと見下ろされていたので、寝返りをうつ振りをして横を向いたら消える。

一人暮らし十一日目夜
霊感0だから昼のは多分寝ぼけたと本人は思ったらしく、就寝。
夜中に目が覚める。肩位の位置になんかいると気がつく。
とりあえずお経を唱えて・・とか思って一番ベターな「なむあみだぶつ」とか連呼してみたそうです。
あ、消えたかな?と思ってほっとした次の瞬間耳元で・・・・
「無駄だよ」
おばさんは人間とは思えない顔で笑ってたそうです。 そのマンションは今でもあります。


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