[遊園地で]

子供の頃の話を一つ。

幼い自分は父と母に連れられて遊園地に遊びに行った。
遊園地が珍しかった自分はおおいにはしゃいでいたと思う。
その時、何故か気になる存在が居た。
自分は不思議と、父と母とはぐれてしまい赤い服の女性を追いかけてしまった。
黙々と歩いていて、ふと気がつけばそこは風船がいっぱいある場所だった。
同じくらいの年の子が遊んでいる中、そこに居た。
血まみれの叔父さんが。

気がつけば側には父と母が居て、心臓がバクバクしていたのを覚えている。
時折、やきつくように夢で再現されては魘されていた。

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