[おせっかい?]
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俺「はあ、すみません…でもこんな子に一人で暗い所を歩かせるのは危ないんじゃないですか?
  危ないと思ったら家の人が迎えに来てあげるとか一緒に行ってあげるとか、した方がいいと思いますよ。」
母親「うるっさい!!なんなのあんた!送ったくらいで偉そうにしないで!冗談じゃないわよ!バカじゃないのあんた!」
母親は口調が崩れるしなんかいきなりヒートアップして来た、おまけにますます大声を張り上げる。
そしたらそれまで壁の方を見ながら(´・ω・`)こんな顔をしていた少年が、「お母さん、この人送ってくれたんだよ心配して」
少年は俺の方に向き直ると「ごめんなさい」といった。俺はなんだか切なくなって来た。だが母親の暴挙は止まらない
母親「黙ってなさい!○○は黙ってなさい!この人が悪いんだから!このおせっかい!」
おせっかい!と言ったときの母親の顔は完全に子供が駄々をこねている様だった。こりゃだめだ。
ああ、こういう人なんだ、と俺もなんだか血の気が引いてきた。少年も親のこんな所は見たくないだろうし、俺は適当に謝ってこの場は納め、帰る事に。
俺「はい、じゃぁ僕が悪かったですね。申し訳ありません。これからはこんな事がないように…」

母親「ごちゃごちゃうるっさいの──!!」(なぜか竹原調)
バシーン
母親は歯止めが効かなくなったようで、いきなり少年の持っていた犬の糞袋を俺にぶん投げてきた。
俺(゚д゚) 少年(´;ω;`)
少年は泣きそうになりながら「お母さんもう帰ろう、家に入ろう」と母親の背中を玄関の中に押し込めると、
俺の足元から糞袋を拾い、俺にふかぶか頭を下げて家の中に引っ込んで行った。
残された俺は唖然。ドラマとか体験談とかでは聞いた事があったが、実際に近くにこんなDQN親が居るとは思わなかった。
少年は完全に親の扱いを分かっているようだった。俺に頭を下げたときの、小さな背中が痛々しくてならない。
少年はあんな親に育てられて、一生親の面倒を見て行かなきゃならないのかな…と思うと洒落にならないくらいに恐ろしかった。


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