[ドンドンドン]
これは以前の彼氏から聞いた話です。 
彼は、今はないけれども小さい頃には霊感があったらしく、 
よく見ていたようでした。 
そんな彼が中学時代に、廃墟へ肝試しに行った時体験した話を語ってくれました。 
        
近所でお化け屋敷と言われてる廃墟に数人で行って、 
一階、二階と見回り。 
特に何も起きないにせよ不気味な雰囲気を味わっていると 
        
「ドンドンドンドン!」 
        
と、入り口のドアを叩く音がした。 
幽霊よりも、「誰かが勝手に入ったことを怒りにきた!」と思ったらしい。 
「おい、お前確かめてこいよ」 
と、仲間の一人に外を確認させに行った。 
        
その廃墟はふきぬけになっていて二階から一階の入り口を見渡せたので、 
みんなで二階から入り口を確認する仲間を見ていた。 
        
確認しに行った仲間が入り口のドアを開けて周りをキョロキョロ。 
「誰もいないよー」 
と確認し仲間がドアを閉めて、みんなのところに戻ろうとした瞬間 
        
「ドンドンドンドンドンドン」 
        
彼の後ろでドアが叩かれたのだ。 
今ドアを開けて、人がいないことを確認したばかりなのに。 
        
一斉に「うわああああああ」と叫びみんな窓から飛び降りて走って逃げたそうです。