[震災の話]

昔カメラアシスタントをしていた時に
編集の人から聞いた話です。
阪神大震災の時テレビ局の報道の部署には、バイク便でテープ
マイクロ波での現地からの映像受けなどでおびただしい量の
震災の映像が送られ、編集室はフル稼働、徹夜勤務状態だったそうです。
次から次へとテープを見ては編集してという仕事をしていたとき
編集さんがバイク便で送られてきたテープを再生したのですが、炎しか映っていなかった
「これは使えないな」と思っていたが、女の子の声が大きい声で
「お母さん!!お母さん!!」と聞こえる。
編集さんはテープを見続けた。相変わらず画面に映っているのは炎だけ
何度も何度も女の子の声で「お母さん!」といっていたのですが、ある時間をさかいに
その声は聞こえなくなりました。最初から炎の映像は1カットで回り続けていたので
編集さん曰く、「火事で死んでしもうたんやな、、、」
もう6年前に聞いた話です。その人は今でも編集の仕事をしています。
僕は大学を卒業し無職です。

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