[家の廊下]
俺のうちには昔から訳の分からん現象が多発しているんだが、一番記憶に残ってるというか最近の出来事を。 
家の廊下には反対側に人が居ると影が映る扉があるんだ、 
確か盆の時期だったと思う。俺が部屋で本を読んでいると、誰かがそこを通っていたんだ。 
背丈が俺の兄貴くらいだったので、「おい、兄貴」と呼ぶと返事がない。 
あの糞が、と怒りながら見ると誰も居ない。 
あんまり怖くないかもしれないが、今でもその扉に人が居ないのに人の影が映ることがある。 
俺の内の家系は武士であり、大阪では有名な家系なんだ。 
大阪の本家では、たくさん幽霊が居るらしい。 
その話もリクエストがあれば書くよ。こっちのはガチで怖い。 
まあいいや書こう。 
俺の本家というか実家はめちゃめちゃでかい家で、まあ廊下もめちゃめちゃ長いんだ。 
これは俺が中学校の頃に体験した話なんだが、夜の2時頃にいつものように廊下を歩いていたんだが、いつまで経ってもあっちに辿り着かなかったんだ。 
まあ廊下も長いから仕方ないなと思いながら歩きまくっていたんだがまだ辿り着かない。 
流石におかしいと思った俺は辺りを見回した。別におかしいところはなかった。 
しかし、廊下の横にある壁を見たら・・・ 
壁に顔がたくさんあったんだ。木目だと思うかもしれないがはっきりと人の顔が。 
しかも壁から抜け出してきて、俺を追いかけてきた。俺は走って自分の部屋に辿り着いた。 
それで終わりだと思ったのだが部屋の中に誰か居るんだ。 
よく見ると、軍服の男が血だらけで俺を見ていたんだ。 
そこで気絶すればよかったものの、意識はハッキリしていた。 
そいつは窓を指差した。すると、窓の外にはたくさんの人が居た。 
庭にあった池から人が次から次へと出てきて出てきて、窓をドンドン叩いていた。 
しかし、軍服の男が俺を守ってくれたのか、そいつが俺の布団を指差し、寝ろ?みたいな合図をされたので寝たら 
意識が飛んで、朝になっていた。夢だと思ったが夢ではなかったらしく、御祓いもした。 
どうやら庭にあった樹齢何百年の木を引っこ抜いて池を作ったのが原因らしい。 
ちなみに大阪の家です。たしか忠岡だったと思う。ここまで書いたらわかる人が居るかも。