[果実を落とす女]

ども。つい先日あった話を話したいと思います。
幽霊は出てこないし、長文なのであしからず。

ちょうどテストが終わって、しかもその日は金曜日だったので、
「明日は銭湯に一番風呂でもしようかな?」とか考えながら、
リビングの椅子に座って財布をにらめっこしてたんですが、
その時急に窓のほうから「ぼどっ」って
何か重たいものが落ちたよな音がしたんです。
そっちの方向を見ると、見たこと無いような果実が落ちてました。
渋柿・・かな?それに似た感じだけど、どうやら違うみたいでした。
で、窓から出て、上を見たんですけど、ちゃんと木はあるんですよね。
ただその木に果実は一つもついてませんでした。
「一個しかついてなかったのかな?」とか思いながら、木を見てたんですけど、
ここで一つの疑問が頭をよぎりました。
窓から出ると、そのまま崖の様な壁があって、その上にその木は生えてたんですけど、
結構落差があります。それにもかかわらず、この果実を手にとって見ると、
潰れるどころか、傷一つついてませんでした。
まぁその時は「まぁ多分渋柿って硬いんだろうな」とかアホな考えしてましたけど。

で、なんとなくその果実を割ってみることにして、
庭から手ごろな石を持ってきて軽く石を振り下ろしてみると、いとも簡単に割れました。
「え?あれ?なんで?」とか一瞬混乱しましたが、すぐにそれも消えました。
果実の断面から、何故かは分からないけど、ミミズがぶわっとあふれ出ました。
即座に鳥肌全開な俺は、果実を思いっきり遠くへ投げました。
多分隣家の勝手口に入ったと思います。(ごめんね、お隣さん

で、「うっわぁ〜・・きっも〜・・・」とかテンションがた落ちでリビングに戻ると、
また「ぼどっ」と、窓の方向にまた何かが落ちる音がしました。
心臓が飛び出そうなくらいびっくりして、恐る恐る窓をのぞくと、またありました。
「え?ちょ・・・え?・・あれ?・・」とか、思考回路が半分ショートしてました。
で、ゆっくり窓から出て、またビビリながら上を見ると

うれしそうにニタァって笑いながら、木のそばで俺を見下ろしている女がいました。
一瞬目があったような気がしますが、女はすぐにどっか行きました。

もういやです。引っ越したいです。ぶっちゃけ今もその女果実落としてきます。
法の力を借りる・・・という手も考えましたが、
もし操作とかして「彼女は一週間前にすでに〜」とかなってたら嫌なので、結局泣き寝入りしてまつ


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